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ハイブリッドアプリ開発、人工知能(機械学習など)に関する備忘録 たまに宇宙のことも語る【AngularJS、Monaca、Cordova、OnsenUI】

4章 ハイブリッドアプリの最新動向 -【連載】ハイブリッドアプリの最新情報とその動向【Corodva】

【連載】ハイブリッドアプリの最新情報とその動向【Corodva】

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4章 ハイブリッドアプリの最新動向

前回まででハイブリッドアプリの概要、ハイブリッドアプリを使うに当たってのメリット・デメリットなどをまとめてきた。 その中で出てきた課題の一つに、ハイブリッドアプリとして開発するのか、ネイティブとして開発するのか、Webアプリとして開発するのかを決めるのが難しいという点を挙げたが、実際にかなり難しくて、あとになって「こっちにしておけばよかった!」と思うことも多々ある。
だけど、それは”後悔”だけで済まない話で、結果的にアクティブユーザーの獲得アプリの動作状況などにも影響を与えてくるため、アプリの存続にかかわってくる、なんてことにもなりうる。
そうならないように、現状のアプリ業界とアプリ開発の動向を探ってみたので、ここでまとめる。


アプリ業界全体の動向

まずはアプリ業界の全体像を。

スマホOSのシェア(国内)

日本国内でのスマホOSにシェアは

1位がiOSの50%程度

2位がAndroidの49%程度

+その他

といった感じ。(2016年1月時点)

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AndroidiOSが全体の99%以上を占めている。ちなみに2015年8月時点ではこのようになっている。

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参考:Smartphone OS sales market share – Kantar Worldpanel ComTech


近年Android勢が多くなってきているという情報もあったが、どうやらiOSが勢力を回復してきたらしい。国外のスマホOSのシェアもこちらのサイトで見ることができるので、きになる方はどうぞ。

www.kantarworldpanel.com


要するに、世界的にAndroidがトップシェアを維持している、ということ。
複数のプラットフォームに対応したアプリの開発を考えているとしたら、Android版とiOS版に絞って、他のプラットフォームは避けるのが現実的だと思う。

スマホOSのシェア(国内)

iOSがトップシェア
AndroidiOSで90%以上のシェア 

・アプリストアへの登録アプリ数

アプリの登録数についても同様で、AppStore(iOS),GooglePlay(Android)の2強状態。

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参考:App Stores Growth Accelerates In 2014 | App store Intelligence from appFigures

 

AppStoreへの登録アプリ数をGooglePlayが追い越したのもわかる。Amazonも結構頑張っている印象。これは2014年の情報なので、現在はAppStoreとGooglePlayの差が広がっていると思う。たぶん。

 

AndroidiOSではライバルが多く、作成したアプリが埋もれてしまうという見方もある・・・ そういった考えの中では、ライバルが少ない他のプラットフォーム向けのアプリもいいかもしれないがリスクは高い。なのでやはりAndroidiOSに絞るべきかと思う。

アプリストアへのアプリ登録数

■GooglePlayがAppStoreを追い抜きトップに
■GooglePlayとAppStoreの2強状態

 

■ユーザーの動向

続いて、ユーザーのアプリに関する動向をまとめた。

・ユーザーの利用時間が多いアプリ

 

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参考:Apps Solidify Leadership Six Years into the Mobile... | Flurry Insights Blog

 

これをみるとネイティブの利用時間割合が86%、それに対してWebアプリが14%となっている。この理由のひとつとして、インストールして使うかどうかというの点がある。
インストールして使うネイティブアプリは画面上にアイコンがあって、そのアイコンをタップすればアプリが起動できるため、ユーザーへの負担が少ない。 逆に、Webアプリはブックマークやブラウザ検索を経ての利用になるのが、ユーザーにとっては不便で、再訪問率が著しく低下するといわれている。
単にネイティブやハイブリッドアプリの割合が高いからということもできる。
(※ハイブリッドアプリはユーザー側からみるとネイティブアプリと同じ)

ユーザーが使うアプリの種類

■圧倒的にネイティブアプリを使う時間が長い

・ユーザーの継続利用

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参考:Pull back the curtain on mobile with the first-ever Mobile Benchmark report

 

このグラフが表しているのは、アプリのダウンロードから一週間後に再訪問してくれるユーザー割合。これをみると、ユーザーの15%(平均)くらいしかアプリを起動してくれない。 ジャンルによっては5%程度というのもある。アクティブユーザーの獲得がかなり困難であることがわかる。

以下のジャンルについては比較的、再訪問率が高い。

■ゲーム
■ソーシャル
■ビジネス

一方で、以下のジャンルは低くなっている。

■飲食
■旅行
■エンタメ

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アプリの継続利用ユーザー

■ダウンロードから一週間後の再訪問ユーザーの割合は15%程度

■ジャンルによっても再訪問率が異なる。

■アプリ開発の動向

・ハイブリッドアプリの台頭

米国、調査会社Gartnerによると2016年、企業向けアプリのうち約50%がハイブリッドアプリになるといわれている。

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 また、2017年には90%程度がHTML5化になるという予測

ただし、これはネイティブが廃れることを意味しているわけではなく、現在よりも棲み分けが進行するという意味。たとえばゲーム業界(DeNAGreeサイバーエージェントなど)ではネイティブシフトの動きが顕著になっている。

 

ハイブリッドアプリの台頭

■ハイブリッドアプリは今後のアプリ開発の主流に 

■ゲームなど複雑なサービスはネイティブ  

■簡潔なアプリはハイブリッドアプリorWebアプリ  

・ハイブリッドアプリのデファクトスタンダード

ハイブリッドアプリの開発フレームワークにもさまざまなものがあるが、今はCordovaがハイブリッドアプリ開発で最も使われてる。 

ハイブリッドアプリのデファクトスタンダード

■ハイブリッドアプリ開発ではCordovaが最も使われている

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ここまでのまとめ

■アプリ業界全体の動向

スマホOSのシェアやアプリ登録数などを見てみるとAndroidiOSの2つがほとんどの割合を占めているので、複数のプラットフォームに対応するアプリを作成する場合、費用対効果を考えるとiOS版とAndroid版に絞ったほうが良い。  

特にAndroidはOSシェア、ダウンロード数などがiOSよりも多いので、技術的にAndroidアプリとiOSアプリを作ることができて、どっちかだけの開発を考えている場合はAndroidの方がおすすめ。

■ユーザーの動向

ユーザーがネイティブアプリに消費する時間は、Webアプリよりも圧倒的に多い。アプリの起動が楽であることが一つの要因だと思う。
またアプリダウンロードの一週間後に再訪問してくれるユーザーの割合は平均して15%程度で、アプリのジャンルによってその数値も異なる。
アプリを成功させるにはアクティブユーザーの獲得が必須。
上記のことを参考に考えると、アクティブユーザーを増やす方法は2つ。

・ユーザーの絶対数が多いプラットフォームでの配布(AndroidiOS)

・比較的、再訪問率の高いジャンルのアプリを作成する


■アプリ開発の動向

ハイブリッドアプリ開発の割合は年々増加してきている。そのため、開発環境も充実してきているとともに、以前から言われていたハイブリッドアプリの欠点についても克服されつつある。
そのハイブリッドアプリ開発のなかで最も使われているのがCordovaであり、多くの企業が開発のためのツールを提供している。

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最後に、全体の総括。

■アプリを作るならAndroid,iOSで!

■理想は両方、どちらかを選ぶならAndroid技術的な観点から考えて決めるといい!

■アクティブユーザーを獲得するにはネイティブアプリかハイブリッドアプリがおすすめ!
■ハイブリッドアプリ開発なら、環境が充実しているCordova!


次回は今回の内容と関連付けて、ハイブリッドアプリ開発の事例などを紹介する。「【連載】ハイブリッドアプリの最新情報とその動向【Corodva】- 5章 ハイブリッドアプリ開発はどのように使われているのか」というタイトルで書いていく。