3章 ハイブリッドアプリのメリット・デメリット -【連載】ハイブリッドアプリの最新情報とその動向【Corodva】
【連載】ハイブリッドアプリの最新情報とその動向【Corodva】
3章 ハイブリッドアプリのメリット・デメリット
前回はハイブリッドアプリがネイティブアプリ・Webアプリと比較してどのように違うのかをまとめた。
今回は、前回の記事をもとにハイブリッドアプリのメリットとデメリットを紹介。
若干前回と被るけど、前回の内容を分かりやすくまとめるのに加えて、他にも伝えたいことを。
<開発者視点のまとめ>
<ユーザー視点のまとめ>
<共通のまとめ>
表には書いてないけど、ハイブリッドアプリのメリットの一つに
パフォーマンスを求めるところはネイティブでの実装!!
というものがある。これが「ハイブリッド」と呼ばれる所以であり、開発にかかる時間的・技術的コストの低いWeb開発と、パフォーマンスの高いネイティブ開発、それぞれの良いところを組み合わせて開発ができる。 基本的には開発に時間のかからないWeb技術での開発。アプリ内の速度を求める部分に関してはネイティブでの記述で対応する。これはハイブリッドアプリにしかできない。
ハイブリッドアプリのメリット・デメリット
<メリット>
■開発コストを抑えることができる
■クロスプラットフォーム開発が可能
■Web技術の再利用ができる
■メンテナンス性に優れている
■オフラインでの利用が可能
■公式ストアでの配信が可能で、信頼性と集客性に優れてる
■デバイス機能の利用
クロスプラットフォーム開発が可能であり、またWeb開発技術の再利用ができるので開発コストを低く抑えることが可能。
メンテナンス性に優れている点や、アプリストア経由でなくても機能のアップデートができることが大きな強みになっている。
公式ストアからの配信が可能で、集客性や信頼性という点でもメリットがあり、ユーザーはアプリをインストールして使うため、基本的にはオフラインでもアプリが利用できる。
Webアプリでは不可能だったネイティブ機能へのアクセスも可能になっており、開発の幅も広がってきている。
<デメリット>
■動作速度がネイティブに比べて遅い
■開発制約が多くなることがある
■公式ストアの審査を通りにくい
■デバイス機能の利用範囲が開発ツールに依存する
■ネイティブUIが使えない
動作速度はネイティブと比較して遅く、高速処理を必要とするアプリなどには向かない。
公式ストアを経ての配信となるため、開発に際しての制約が多くなる場合があり、ネイティブアプリと比較して公式ストアの審査を通りにくいという点も開発者としては意識しておく必要がある。
またネイティブ機能へのアクセスが可能だが、全ての機能にアクセスできるわけではなく、使用する開発ツールに依存することになる。
ネイティブUIを利用できないので、UI・UXに問題を抱えることが多々ある。(ハイブリッドアプリ用、Webアプリ用のUIフレームワークを使用するのが主流)
ここまでハイブリッドアプリのメリット・デメリットについてまとめてきた。前回の記事ではネイティブアプリ、Webアプリについてもまとめてきたが、それぞれの開発手法には特徴があり、一概にどれがいい!というのは難しい。作成するアプリによってどれを選択すべきなのかが変わってくる。
しかし、それを決めるのがまた難しい。そこで次回以降の記事では、世の中的にはどんな時にハイブリッドアプリが使われているのか、ハイブリッドアプリの動向はどうなっているのかをまとめていく。
個人的にはハイブリッドアプリでの開発が今後の主流になってくると思っている。もちろんゲームなどはネイティブでの開発にはなるが。
ということで次回は「【連載】ハイブリッドアプリの最新情報とその動向【Corodva】- 4章 ハイブリッドアプリの最新動向」というタイトルで書いていく。
以上